2019年に掲げた理念・政策です

時代にふさわしい政治を

住民無視の政治はもう古い
 日本の政治はどうなってしまったのでしょうか。
 国政では国会無視とも思える強引な議会運営が横行し、閣僚の不正疑惑や不適切発言が後を絶ちません。追及されても大臣は質問にまともに答えようとしない。官僚が公文書や統計データまで操作して粉飾するという事態まで起こっています。地方政治においても同様であり、残念なことに政務活動費の不正利用の件で兵庫県が有名になってしまいました。
 政治家とその周囲にいる一部の人間の利権が優先される政治。団体献金をして政治家に取り入ろうとする者と、そうした「支援者」と自己の利益しか見ていない政治家。これでは政治が私物化されるのも当然です。
 これからの十年は、誰も経験したことがないほどのスピードで科学技術が進歩する時代。それらは生活をより便利にしてくれる半面、急速な変化が社会に様々なひずみをもたらすだろうことが予測されます。例えば技術の発展をどのように人々の暮らしに役立てるのか、ルールを作って適切に扱うことは政治の役割の一つです。現在のような国民不在の政治では、新しい時代にとても対応できません。
「ボトムアップの民主主義」を地方から
 国民が主役の政治こそ、これからの時代が必要とする政治のカタチです。
 政治は本来、生活に身近なものです。日々の生活で感じる私たちの、「なぜこうなんだろう」、「もっとこうすればいいのに」、という思いこそ、政治の課題として行政に反映していくべきものです。一見、個人的な課題に思えても実は多くの人が同じように考えていたということだってあり得ます。そうした意見を拾い上げて、行政の課題として整理し、市町村の行政に、県政に、そして国政に反映させていくことこそが、ボトムアップ型の新しい政治であろうと考えます。
 出来ることと出来ないこととがあるかもしれません。しかしまずは、意見を出してみましょう。意見を出せる場を創り風通しを良くしなければなりません。そして国民の意見を受け止め、実現のために努力することこそが、政治家に求められています。
誰もが安心して暮らせる社会へ
 トップダウンの政治は一部の恵まれた者の政治になりがちです。現在の日本社会は、自己責任論が蔓延し本当に困っている人に援助の手が差し伸べられない、冷たいものになっていないでしょうか。行き過ぎた競争原理や画一化された価値観は、社会を分断し弱者が切り捨てられ差別や偏見を生む素地となります。
 これに対し、ボトムアップの政治はより民主的な社会を創り得ます。多くの人が政治的課題に向き合うことで、多様な価値観を認め合い、困っている人には「お互い様」で支え合えるような社会に変わっていけると確信します。本当に困ったときには援助されるということ、これが社会への信頼を生み安心した暮らしへとつながっていくのです。
 わが国には、それが相応しい社会だと思いませんか?
さあ、一緒に始めましょう!!
 政治が果たすべき役割は重要です。
 政治への住民参加を積極的に促して参ります。住民の声に謙虚に耳を傾け、暮らしの安全・安心のために、そのような社会の実現に向けて邁進していく所存です。タウンミーティングのような形式を工夫して取り入れ、多くの人が関わっていける仕組みを創ります。
 この仕事は、ひとりでは決して出来ません。皆様、お一人お一人の力が必要です。
 一緒に、一歩前へと進みましょう。

地域の課題は?

和のまち、太子町
 聖徳太子ゆかりの地、太子町。産業と学問、文化とスポーツが輝く街へ。
 商業と産業を活性化し、賑わいと活気のある街づくりを目指します。子供たちの学びを大切にし、学習環境をより充実させます。地域の文化活動やスポーツ活動を積極的に後押しし、子どもからお年寄りまで、才能を伸ばし、生きがいを見つけ、交流を図れる街にします。
ずっと住み続けたい街
 安心して子育てができる、住みやすく生活が充実している、普段も災害の時にも安全で安心できる、このような街に住み続けたいですね。
 全国的に問題となっている待機児童の問題。保育の充実は働くお母さんにとって、安心できる子育ての第一歩です。また、小学校・中学校の学習環境、通学路の安全、給食、医療、学外の文化・スポーツ活動など、保護者と地域と行政が協力して充実を図れる課題はたくさんあります。
 太子町は住民の平均年齢が若い街ですが、少子高齢化の問題も決して他人ごとではありません。高齢者の方が、より便利に活動的に暮らせるまちづくりには何が必要でしょうか。公共交通機関が少ない太子町で、移転した庁舎や病院、スーパーや図書館に気軽に移動できる方策を考えます。
 近年、激甚化している自然災害。万一に備えた避難所、避難経路と避難方法、緊急連絡体制を厳しくチェックし、災害時の安全を確保します。また、日ごろから危険箇所の抽出と補修を継続的に行って、不慮の災害を未然に防ぎます。
住みたくなる、行きたくなる街
 街がにぎわい、笑顔があふれる。そんな地域には、人が集まり商業や産業もますます発展します。
 町内の中小企業の活動を支援し、活性化を図ります。居住区域の拡充、インフラの整備等、土地利用の促進を図ります。農業をされている皆さん、野生動物の被害にお困りではないでしょうか。私の住む地区では、カラスや鹿が非常に増えています。住環境の保全の意味でも対策が必要と考えております。
 斑鳩寺をはじめとする聖徳太子ゆかりの史跡、伝統ある秋祭り、長く続けられてきた様々な活動は、街の魅力であり財産でもあります。大切に守り発展を促したい。また、私たちの日々の活動は新たな伝統を創りあげていく過程でもあります。
 このような太子町が持っている魅力を、全国に向けて積極的に発信するとともに、近隣の自治体とも協力して私たちの町の魅力をもっと高めていきましょう。
住民が主体で創りましょう
 大切なことは、住民の皆様の生の声が反映されるまちづくりです。
 子育ての問題であれば若いご両親や保育士さん、企業活動では労働者の皆さん、高齢者の問題ではお年寄りの方々や介護をされている皆さん、現場で見ておられる人の意見が大変重要です。学校教育、農業、ボランティアでの活動、日々の生活においても、実感から出てくる意見を町政に反映させましょう。
 中にはきっと、素晴らしいアイデアが秘められているに違いありません。